「高度資本主義社会について私の知っている二、三の事柄」(サブテキストのようなもの)
創刊号「はじめに」で、「なんとなく、クリティック」という雑誌名は
田中康夫さんの小説『なんとなく、クリスタル』をもじったもの、
ということを書いたのですが、編集人が『なんとなく、クリスタル』を読み、
興味を持ったのは10年以上前だったと思います(はっきりと覚えてないのですが・・・)。
そして、岡崎京子さんのマンガなどなどの影響もあり、
『なんとなく、クリスタル』が書かれた1980年、
それ以降の日本の高度消費社会について、
「高度資本主義社会について私の知っている二、三の事柄」
というタイトルの卒論を2005年に書きました。
『なんとなく、クリスタル』、田口賢司さんの小説群、村上春樹さんの初期作品、
浅田彰さんの『構造と力』、ボードリヤール、鶴見済さんの『完全自殺マニュアル』、
岡崎京子さんのマンガ、オザケン、小山田圭吾さんtec・・・、
というような「なんとなく、クリティック」にも通じる人やコトをまとめたつもりでした。
「なんとなく、クリティック」はこの卒論の雑誌バージョンのようなもの、と言えるかもしれません。
本誌でインタビューを掲載させていただいた鶴見さんには、
『脱資本主義宣言』についてお話を伺うにあたって
編集人の資本主義に対する考え(というと大袈裟ですが)を知っていただくというつもりで、
このテキストをお送りして、(恐らく)ざっと目を通していただいています。
だいぶ前に書いたもので、拙かったり、今となってはこんなことを書いたのか、
と思うこともあるのですが、リトルマガジン「なんとなく、クリティック」の
サブテキスト的なものとして、その卒論をアップしてみたいと思います。
卒論なのでWebで読むにはけっこう長く、必要以上に説明的だったりするのですが。。。
「なんとなく、クリティック」の「はじめに」で書いた背景などに
ご興味ある方はご一読いただけますと幸いです。
高度資本主義社会について私の知っている二、三の事柄(PDF 800KB)